パスポート用の写真に最適な背景は何色?NGな色はある?
写真:真早流結実

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フォトグラファー

真早流結実

プロフィール写真をはじめ、モデル広告撮影や、ミセス関西コレクションオフィシャルカメラマン、愛知県大府市パンフレット専任フォトグラファーとして行政関係の撮影も行うなど幅広く20年近く活躍している。

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目次

  1. はじめに
  2. 日本で定められているパスポート写真の背景のルールとは?
  3. パスポート写真にNGな背景色
  4. 顔が綺麗に見えるパスポート写真におすすめの背景色
  5. パスポート写真に使いたい写真の背景色を変えたい時はアプリで
  6. パスポート写真の背景色に悩んだら!写真館での撮影がおすすめ!
  7. パスポート写真の背景色まとめ

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はじめに

入国制限の解除により、これから旅行や出張で海外に行く方も多いと思います。
そんな中、初めて海外に行く方や、パスポートの期限が切れた方は、新しくパスポートを申請されるでしょう。

しかし必要な書類を準備する中で、

    「持っている写真はパスポートに使えるのか」
    「何色の背景の写真を用意したらいいのか」

と、撮り方の中でも背景に関して悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

実は、近年の入国審査での顔認証技術の導入により、パスポート写真の規格は非常に厳しいものになっています。
背景もそのひとつで、背景のルールに反した写真は撮り直しを求められることもあるのです。

そこで本記事ではパスポート写真の、

  • ・背景のルール
  • ・NGな背景色
  • ・おすすめの背景色
  • ・背景色を変えられるアプリ

主にこの4点について解説します。
ルールを守った正しい写真を準備して、スムーズにパスポート申請ができるようにしましょう。

日本で定められているパスポート写真の背景のルールとは?

パスポート用の写真に最適な背景は何色?NGな色はある?1

パスポート写真の背景には、主に以下の4つのルールがあります。

  • 背景色は無地で淡い色
  • 背景と人物の境界線がはっきりしていること
  • 背景に影が写っていないこと
  • 背景に人や物が写っていないこと

それでは背景のルールについて、1つずつ解説していきます。

(1) 背景色は無地で淡い色

パスポート写真の背景に、明確な色の指定はありません。
つまり背景色は何色でもOKです。
しかし、どんな背景でもいいわけではなく、無地で淡い色であることが条件となります。ここでの無地とは柄のない均一の色のことをいいます。したがって、背景色は柄のない単色で淡い色のものであれば、何色でもいいと覚えておきましょう。

(2) 背景と人物の境界線がはっきりとしていること

パスポート写真は人物を正しく識別できるように、背景と人物の境界線ははっきりしている必要があります。たとえば白髪の方や白いシャツの方に、白い背景色はあまりおすすめではありません。なぜなら背景と人物が同化して、境界線がぼやけてしまうからです。

背景色は無地で淡い色であっても、髪や服装と同じような色の背景は選ばないようにしましょう。

(3) 背景に影が写っていないこと

背景に影が写っているものは、適切な写真ではありません。
理由は写真を読み取る機械が、背景の影を人物と認識してしまう可能性があるからです。背景に影が写っているかは見落としがちなため、よく確認する必要があります。
特に自分で写真を撮る場合は、影が写りやすいため、光の向きに注意して撮影しましょう。

(4) 背景に人や物が写っていないこと

写真の規格では無背景の写真を使用するようにと指示があります。無背景とは背景に人や物、風景などが何も写っていないことをいいます。理由は影と同じで、背景に人や物が写っていると、機械での本人確認が困難になるためです。
たとえば、背景に家具やカーテンが写っていたり、柄や凹凸のあるクロスが写っていたりするパスポート写真も不適当とされています。家で撮影する場合は特に注意しましょう。

背景以外にもパスポート写真には細かいルールがあるため、よく確認して準備しましょう。
詳しいパスポート写真のルールは外務省『旅券用提出写真についてのお知らせ』で確認できます。

パスポート写真にNGな背景色

パスポート用の写真に最適な背景は何色?NGな色はある?2

それではパスポート写真の背景のルールを踏まえた上で、ここでは具体的にどのような背景色がNGなのかを解説します。

赤や青などの濃い色の背景色

赤や青などの濃い色の背景色はNGです。
なぜなら背景と人物の境界線がはっきりせず、人物にフォーカスできないからです。

背景のルールは国によって多少の違いがあり、中には赤や青の背景色がOKとされている国もあります。
しかし日本では淡い色と指定されているため、おすすめしません。
このように赤や青に限らず、背景色に濃い色は選ばない方が無難でしょう。

グラデーションになっている背景色

明るい印象を与えられるグラデーション背景ですが、規定にグラデーションは不可との記載があるため避けた方がいいでしょう。一般的には無地と認識されることが多いグラデーション背景ですが、ここでは柄として扱われるので注意が必要です。

顔が綺麗に見えるパスポート写真におすすめの背景色

パスポート用の写真に最適な背景は何色?NGな色はある?3

それではパスポート写真に最適な背景の色はどのようなものでしょうか。
ここでは背景のルールを満たした、顔が綺麗に見えるおすすめの背景色をご紹介します。

パスポートにおすすめの背景色1:白色

白色の背景色は、全体的に写真が明るく清潔感が出ます。
特に濃い色の服との相性が良く、人物との境界線がはっきりします。
逆に、白系の服は同化してぼやけてしまうため、避けた方がいいでしょう。
また色白の方もコントラストがつきにくいため、おすすめではありません。
白色の背景は服装や肌の色・髪の色に注意する必要があります。

パスポートにおすすめの背景色2:ライトグレー

ライトグレーの背景色は落ち着いた印象を与えます。
白色の背景より肌の色が明るく見えて、人物が鮮明に写るのが特徴です。
また明るい色の服でも濃い色の服でも写りがいいため、服装に合わせやすい背景色といえるでしょう。
ただし、同じ色の服は避けた方が無難です。

パスポートにおすすめの背景色3:ライトブルー

白色・ライトグレーと同じく、人気のカラーであるライトブルーもおすすめです。
爽やかな印象を与え、人物がはっきり写るのが特徴です。
ライトブルーはパスポート写真の見本としても使用されていることから、間違いのない背景色といえるでしょう。
こちらも同じ色の服はできるだけ避けてください。

淡い色であればピンク色や茶色の背景色も可能

背景色は白色・ライトグレー・ライトブルーが定番ですが、淡い色であればピンク色や茶色でも問題ありません。
ピンクは優しいイメージ、茶色は落ち着いた雰囲気になります。
ただし茶色は髪の色に注意しましょう。

このように基本的には背景と人物の境界線がはっきりしていて、無地で淡い色であれば何色を選んでもOKです。
自分の好みの色や似合う色を探してみましょう。

パスポート写真に使いたい写真の背景色を変えたい時はアプリで

パスポート用の写真に最適な背景は何色?NGな色はある?4

もし使いたい写真がパスポート写真での背景のルールを満たしていない場合は、アプリの加工で背景を変えることができます。
ここでは写真の背景を簡単に変えられる、おすすめの無料アプリを2つご紹介しましょう。

おすすめアプリ1:【YouCam Perfect】

YouCam Perfectは写真を選択するだけで自動に人物を切り抜くことができる、人気のカメラアプリです。
加工の機能が充実しているのも人気のひとつで、色々なシーンで使いたい場合は、YouCam Perfectがおすすめです。
ただし、パスポート写真では顔のパーツの加工は不可なため、背景を変えるだけに使いましょう。
また左右反転した写真も不可のため、カメラアプリで撮影する場合は注意してください。

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おすすめアプリ2:【PhotoRoom】

PhotoRoomも写真を選択するだけで自動に人物の切り抜きができます。
さらに切り抜いた写真に合う背景を自動で表示してくれるため、合成のイメージがしやすいのが特徴です。
さらに、写真の切り抜きや背景の合成が簡単なだけでなく、品質の良さも人気の理由でしょう。
簡単に高品質な合成写真を作りたい場合はPhotoRoomがおすすめです。

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パスポート写真の背景色に悩んだら!写真館での撮影がおすすめ!

パスポート用の写真に最適な背景は何色?NGな色はある?5

ここまでパスポート写真の背景色について解説してきましたが、背景色に悩んだら写真館での撮影がおすすめです。
なぜなら綺麗に撮る技術力を持ったプロが、パスポート写真の規格に合う中で自分に合う背景色を選んでくれるからです。

さらに、お伝えしたようにパスポート写真の規格は、背景色のほかにも厳しいルールがあります。
時間や手間をかけて自分で準備した写真が、適切なのか不安になることもあるでしょう。しかし写真館であれば、ルールを守った正しい写真を撮ってくれるので安心です。

写真館での撮影がおすすめな方は、

  • 自分に合う色をプロに選んで欲しい方
  • パスポート写真で失敗したくない方
  • 写真がルールに反していないか不安な方
  • 写真の準備が面倒な方

このような方は写真館やスタジオでの撮影も検討してみましょう。

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パスポート写真の背景色まとめ

パスポート写真の背景色に指定の色はありません。
ただし以下の4点のルールは守りましょう。

  • 背景色は無地で淡い色
  • 背景と人物の境界線がはっきりしていること
  • 背景に影が写っていないこと
  • 背景に人や物が写っていないこと

パスポートは一度申請すると長いものだと10年間更新できません
つまり10年間は同じ写真のままなのです。運転免許証の写真が気に入らず、更新までの5年がとても長く感じるという経験はありませんか?
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ぜひ後悔のないようにしましょう!