メガネをかけた写真でパスポートの写真を申請しても大丈夫?
写真:福井達也

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福井達也

ポートレートや家族写真を中心に撮影活動しているフォトグラファー。バンタンデザイン研究所専門部を卒業後、広告代理店勤務を経て独立。母校で講師も行うなど幅広く活躍されている。

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目次

  1. はじめに
  2. パスポートの写真で、メガネを着用しても大丈夫?
  3. どうしてもメガネをつけた写真で撮影したい際の注意点
  4. パスポートの写真にメガネを着用しても良いかのまとめ

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はじめに

海外旅行の準備でパスポートの用意を考えている方の中に、「メガネってかけていいの?」と悩まれている方は多いです。
そこで今回は、パスポート写真におけるメガネ装着可否、また関連した注意点等を徹底的に解説します!

パスポートの写真で、メガネを着用しても大丈夫?

メガネをかけた写真でパスポートの写真を申請しても大丈夫?1

現在、メガネを着用した写真を使用したパスポートでは入国できない国が少しずつ増えてきています。日本ではメガネを着用したパスポートの写真は禁止されていません。
しかし、外務省はより確実な本人確認のために、メガネを外したパスポートの写真を推奨しています。
これらの理由から、パスポート用の写真はメガネを外して撮るのが無難と言えます。

現在、メガネをかけた写真のパスポートだと入国出来ない国は?

現在、

  • ・アメリカ
  • ・オーストラリア
  • ・台湾

などの国では、セキュリティ強化のためパスポートにメガネを着用した写真の使用を禁止しています。
一般的には、出入国の際に空港職員が、パスポートの写真と本人の顔を一枚一枚照合しています。そのため、より確実に本人確認を行う目的で、メガネを着用したパスポートの写真が禁止されていると考えられます。

今後、世界的に出入国審査の自動化が進んでいるため、メガネNGの国が増えそう

従来は、どの国でも空港職員がパスポートと本人の顔を逐一照合していましたが、現在、日本をはじめとする世界各国で出入国審査の自動化が進んでいます。
コンピュータによる顔認証で自動的にパスポートの写真と本人の顔を照合するシステムによって、より正確かつ円滑に本人確認が行えるようになりました。
このシステムでは、メガネをかけていても本人確認が技術的には可能であると考えられています。

しかし、レンズに光が反射して顔がはっきり見えなくなるなどのトラブルにより、本人確認がスムーズに行えないという可能性も十分あります。
その点、メガネをかけていなければこうしたトラブルも起こりません。
これらのことから、システムによる入国審査を複雑にしないために、日本でも出入国審査時のメガネの着用やメガネを着用した写真の使用を禁止にする可能性があります

どうしてもメガネをつけた写真で撮影したい際の注意点

メガネをかけた写真でパスポートの写真を申請しても大丈夫?2

ここまで、パスポートにメガネをかけた写真を使用することが禁止されている国や、今後日本でも禁止になる可能性について解説しました。
しかし、事情があってどうしてもメガネをつけた写真で撮影したいという方もいるかと思います。
そこで、ここからは「パスポート用の写真をどうしてもメガネをつけて撮影したい!」という方に向け、パスポート撮影時のメガネにまつわる注意点を解説していきます。
不適当な写真を使用してパスポートを申請した場合、撮り直しを命じられることがあるため、以下の注意点を確実に押さえて撮影しましょう。

メガネのフレームが目にかからないように撮影する

メガネをかけてパスポート用の写真を撮影する場合、メガネのフレームが目にかからないように注意して撮影しましょう。
メガネのフレームが目にかかっていると、目の形を認識することが難しくなるため、パスポート用の写真として不適当です。
パスポート用の写真の撮影時にかけるメガネを選ぶ際には、メガネのフレームが目にかかるようなデザインのものは避けましょう。
撮影前に鏡を見てメガネの位置を調整することも重要です。

顔の多くの部分を隠してしまうほどフレームが太いメガネはNG

パスポート用の写真で着用するメガネとしては、顔の多くの部分を隠してしまうほどフレームの太いメガネは不適切です。
フレームの太いメガネは顔の印象を大幅に変えてしまうため、本人確認が円滑に行えない可能性があります。普段フレームの太いメガネをかけている方は、パスポート写真の撮影時にはメガネを外すか、別のフレームの細いメガネを準備するようにしましょう。

サングラスや色付きメガネ、カラコンは日本国の写真としてもNGなので注意

パスポート用の写真では、サングラスや色付きメガネ、カラコンの着用も認められません
サングラスや色付きメガネ、カラコンなどを着用した写真では、本人の目の色や印象が大きく変わってしまうため、本人確認の役割を果たすことができません。
このような写真は、海外だけでなく日本国のパスポートの写真としても認められないため、注意が必要です。
しかし、健康上の理由でサングラスや色付きメガネが日常生活に必要であると医師から診断されている場合には、特例的に認められることがあります。ただしその場合でも医師の診断書が必要となる点には留意しておきましょう。

レンズへのライトの映り込みの修正などが必要になるため、写真館を利用するのが無難

メガネをかけてパスポート用の写真を撮りたいという方には、写真館を利用することをおすすめします。
以下、写真館をおすすめする理由について詳しく解説していきます。
パスポート用の写真をメガネをかけて撮る場合には、上の見出しで解説した注意点に加えて、「レンズに光が写り込まないようにする」ことが重要です。
なぜなら、メガネのレンズに光が反射してしまうと、目の一部がはっきりと写らなくなって本人確認ができなくなってしまうためです。

撮影後に、パスポート用の写真でレンズに光が反射してしまったことに気づいた場合には、レタッチ(修正)によって光の反射を目立たなくすることができます。
しかし、このレタッチには専用のソフトを使う上、経験や技術がないと適切なレタッチを行うことは難しいです。そのため、写真館を利用し、プロのカメラマンや専門のレタッチスタッフにレタッチをお願いするのが安心です。

また他にも、写真館でパスポート用の写真を撮影することには次の3つのメリットがあります。

  • ・プロのカメラマンが本格的な機材を使って撮影するため、写真の仕上がりが綺麗
  • ・パスポート用写真の知識が豊富なカメラマンが、パスポートの規定に合わせて撮影してくれるため、申請が受理されないリスクが低い
  • ・ライティング(照明)や顔の角度などを調整しながら撮影してくれるため、メガネにレンズが反射しづらい
  • ・万が一レンズに光が写りこんだ場合でも、撮り直しができる

以上の理由から、メガネをかけたパスポート用写真を安心して撮影したいという方は、写真館を利用するのがおすすめです。

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パスポートの写真にメガネを着用しても良いかのまとめ

主に、

  • ・パスポート用の写真でメガネをかけても良いかどうか
  • ・メガネをかけた写真のパスポートでは入国できない国とその理由
  • ・パスポート用の写真をどうしてもメガネをつけて撮影したい場合の注意点

の3つについて、今回は解説してきました。
パスポートの写真に関しては、国際的にメガネの着用を禁止する流れが生まれつつあります。そのため、健康上の理由などやむを得ない事情がない限りは、メガネを着用しないのが無難であると言えます。
我々が想像する以上にパスポート写真は規定が厳しく、国によってその規定もまちまちであるため、どの国でも認められるパスポート写真を撮影することは容易ではありません。
そのため、どうしてもメガネを着用してパスポート写真を撮影したい場合には、写真館で経験豊富なプロのカメラマンに撮影してもらうのが望ましいです。
本記事を参考に、どの国でも通用する素敵なパスポート写真を、ぜひ写真館で撮影しましょう!