写真:福井達也

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福井達也

ポートレートや家族写真を中心に撮影活動しているフォトグラファー。バンタンデザイン研究所専門部を卒業後、広告代理店勤務を経て独立。母校で講師も行うなど幅広く活躍されている。

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はじめに

運転免許証の写真は数年間にわたって日常的に使い続けるため、納得のいく写真を使いたいですよね。しかし、運転免許証の取得時、あるいは更新時に、「撮影した写真が気に入らない!」という方は少なくないのではないでしょうか。

そこで、

  • ・免許証写真を美しく撮れない理由
  • ・免許証写真がひどい場合や気に入らない時の対処法
  • ・免許証写真を撮影する前の対策

の3つについて今回は解説していきます。

  • 「今の免許証写真が気に入らない」
  • 「これから更新を控えているが、ひどい免許証写真を撮りたくない」

という方はぜひ参考にしてください!

目次

  1. はじめに
  2. そもそも免許センターで撮影する運転免許の写真は美しく撮れる可能性が低い
  3. 運転免許の写真を免許センターに提出してしまった場合
  4. 運転免許の写真を免許センターに提出する前の場合
  5. 運転免許の証明写真がひどい場合や気に入らない時の対応のまとめ

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そもそも免許センターで撮影する運転免許の写真は美しく撮れる可能性が低い

運転免許の証明写真がひどい!気に入らない場合の対策を解説1
  • 「なぜ免許センターで撮影する写真は美しく撮れないの?」

と疑問に思われる方も多くいるのではないでしょうか。

そもそも免許センターで撮影する免許証写真は美しく撮れる可能性が低いと言えます。
以下の項目では、免許センターでは免許証写真を美しく撮れない理由を4つ解説していきます。

撮影のゴールが「美しい1枚を撮ること」ではなく、「規格にあった1枚を撮ること」

免許センターでの撮影のゴールは「美しい1枚を撮ること」ではなく「規格にあった1枚を撮ること」です。
免許センターでの免許証写真の撮影では、免許証の規格に適合した写真を撮ることが撮影のゴールとされており、美しい写真を撮影することはほぼ考えられていません。
なぜなら、免許証写真の主な用途は本人確認であり、問題なく本人確認ができる写真であることが最優先とされているためです。写真スタジオでの撮影とは異なり、免許センターでの撮影時には表情や姿勢の指導はほぼありません。表情や姿勢のアドバイスなしに、美しい写真が撮れるはずもありません。よって、免許センターで美しい免許証写真が撮影できないのは、仕方のないことであると言えます。

撮影してくれるスタッフは写真のプロではない

免許センターで免許証写真を撮影するスタッフは写真のプロではありません
免許センターで免許証写真の撮影をしているのは、写真撮影の知識や技術をほとんど持っていない職員です。彼らは毎日のように流れ作業で免許証写真を撮影しているため、撮影機材の扱いには慣れているかもしれません。しかし、美しい写真を撮影するためのノウハウはほとんど持っていないと言えます。

また、そもそも免許センターでは、美しい免許証写真を撮影する必要もなければ、美しい写真を撮影しようともしていません。したがって、撮影した免許証写真が綺麗でないのは当然のことであると言えます。

撮影機材や環境も「免許の規格にあった写真を撮る」ための最低限のもの

免許センターにある撮影機材や免許証写真を撮影する環境は、運転免許証の規格に適合した写真を撮影するための最低限のものにすぎません。
特に、美しい写真を撮るために不可欠なライティング(照明)機材も、最低限のものしか用意されていません。さらに、写真撮影前に身だしなみを整えるスペースや時間も満足に与えられず、写真の仕上がりを確認することすらできません。このように、撮影機材や撮影前後の環境が充実していないことも、免許証写真を美しく撮れない要因と言えます。

写真の加工や修正は一切行われない

免許センターで免許証写真を撮影した場合、写真の加工や修正は一切行われません
肌荒れやクマなどの修正はおろか、スピード写真機でできるような美肌補正等も一切ありません。また、出来上がった免許証写真が気に入らないという場合の撮り直しもできません。
自分の写りを一切確認できない中での一発勝負の撮影では、美しい免許証写真を撮影できないのも無理はないと言えます。

運転免許の証明写真にひどい写真を使いたくない場合は持ち込みがおすすめ

運転免許の証明写真がひどい!気に入らない場合の対策を解説2

ここまで、免許センターでは美しい免許証写真を撮影できない理由を4つ解説してきました。

免許センターでの撮影は一発勝負であるため、失敗してしまうリスクも高いです。納得のいく写真を撮影できなかった場合、そのひどい写真を運転免許の証明写真として数年間使い続けることになってしまいます。

そこで、運転免許の証明写真にひどい写真を使いたくない場合の対策として、「写真の持ち込み」をおすすめします。あらかじめ撮影しておいた納得のいく1枚を免許証写真として使用することで、免許証写真で失敗してしまうリスクを回避することができます。

  • 「免許センターで撮った、きれいでない写真を免許証写真に使うのは絶対に嫌!」

という方は、ぜひ証明写真の持ち込みを試してみてください。

運転免許の写真を免許センターに提出してしまった場合

ここからは、免許センターでの撮影後に、撮影した免許証写真が気に入らない場合の対処法について解説します。

  • 「すでに免許センターでの免許証写真の撮影を終えてしまったものの、その写真はどうしても使いたくない」

という方はぜひ参考にしてください。

紛失などを理由に再交付を依頼することで、免許センターでの再撮影が可能

免許センターで撮影した免許証写真が気に入らない場合、紛失などを理由に再交付を依頼することで、免許センターで再撮影することが可能です。
その場合、手数料2,250円を払えば免許センターで写真を再撮影し、免許証写真を変更することができます。

証明写真の持ち込みが出来るのは更新時のみ。再交付の時は出来ない

免許証を再交付する際に、持参した写真を使用できるかは自治体によって異なります。自治体によっては、証明写真の持ち込みができるのは更新時のみという場合もあります。
そのため、持参した証明写真を免許証写真にできるのは、基本的に更新時のみと考えておきましょう。

再交付をすることで、免許証の信用が落ちてしまうリスクがある

免許証写真が気に入らない場合には再交付もできますが、免許証の再交付をすることで免許証の信用が落ちてしまうリスクがあるため注意が必要です。
運転免許証の番号の末尾の数字は、免許証の再交付を行った回数を示しています。再交付の回数が多いと、管理能力のないだらしのない人と思われたり、免許証の二重取得や偽造を疑われたりする場合があります。特に、住宅ローンやクレジットカードなどの審査で免許証を審査資料に添付する際、審査に通らないことが増えてしまいます。
このようなリスクもあるため、写真が気に入らないことを理由に免許証の再交付を受けるのは極力控えた方が良いでしょう。できる限り、次回の更新を迎えるまで我慢することをおすすめします。

運転免許の写真を免許センターに提出する前の場合

運転免許の証明写真がひどい!気に入らない場合の対策を解説3

続いては、免許証写真に気に入った1枚を使うために、免許センターで写真を撮影する前にできる対策について解説します。

  • 「これから免許の更新を控えているけど、免許センターで写真を撮るのは失敗しそうで不安!」
  • 「免許証写真には納得のいく1枚を使いたい!」

という方は、ぜひ以下の項目を参考にしてください。

証明写真を事前に撮影して、作成・更新時に免許センターに持ち込む

免許証写真に気に入った1枚を使いたいという方は、免許証用の証明写真を事前に撮影し、作成・更新時に免許センターに持ち込むことをおすすめします。免許の作成・更新時には、免許センターで撮影した写真を使わずに、自分で持ち込んだ証明写真を免許証写真として使うことができます。
納得のいく写真を免許証写真として使うことができるため、免許センターで撮影した免許証写真を使いたくないという人は、ぜひ証明写真の持ち込みを試してみてください。

写真の持ち込みは、各免許センターごとにルールが有るため要確認

運転免許の証明写真がひどい!気に入らない場合の対策を解説4

免許証作成・更新時の写真の持ち込みには、各免許センターごとにルールがあるため事前の確認が必要です。

  • ・写真を持ち込める免許センターが限られている
  • ・写真を持ち込める曜日や時間が限られている
  • ・免許証写真に持ち込み写真を使うには事前予約が必要

といったケースもあるため、免許証作成・更新の前に近くの免許センターのルールをあらかじめ確認しておきましょう。

持ち込んだ写真がいくらキレイでも、写真の規格をクリアしてないと使えないので注意

運転免許の証明写真がひどい!気に入らない場合の対策を解説5

免許証作成・更新時に証明写真を持ち込むことで、免許証写真にお気に入りの1枚を使うことができますが、免許証の規格を満たしたものでなければ使用できません。免許証の申請用の写真の規定としては、

  • ・縦3cm×横2.4cm
  • ・無帽(宗教上又は医療上の理由がある場合を除く)
  • ・正面
  • ・上三分身
  • ・無背景
  • ・申請前6か月以内に撮影したもの
  • ・個人識別が容易にできるもの

といった細かい規定があります。
また、レンズへの光の反射や本人確認が容易に行えないような過度な加工などもNGです。こうした規定を満たしていない場合、いくら綺麗な写真であったとしても、受理されずに撮り直しとなってしまうこともあるため注意が必要です。持ち込み用の免許証写真を撮影する際には、あらかじめ免許証写真の規定をよく確認しておきましょう。

運転免許の証明写真を事前に撮影するなら写真館がおすすめ

運転免許の証明写真がひどい!気に入らない場合の対策を解説6

ここまで、「免許証の作成・更新時に証明写真を持ち込むことで、お気に入りの写真を免許証写真として使うことが可能だが、写真の持ち込みには規定がある」と解説しました。
最近では、証明写真はスピード写真機やスマホなどで気軽に撮影することができるようになりました。しかし、

  • ・免許証写真の規定を満たしているか
  • ・綺麗に写っているか

といったことを同時に自分で確認しながら撮影するのは想像よりも難しいことです。
そのため、規定を満たしつつ、納得のいくクオリティの免許証写真を撮るには、写真館を利用するのがおすすめです。

ここからは、持ち込み用の免許証写真を写真館で撮影するメリットを4つご紹介します。
高品質な免許証写真を、失敗してしまう心配をすることなく安心して撮影したいという方はぜひ参考にしてください。

【メリット1】プロが表情指導や姿勢指導の上、良い機材で撮影してくれる

写真館では、プロのカメラマンが表情や姿勢のアドバイスをしつつ、良い機材を使用して撮影してくれます。
写真館で使われているカメラやライティング(照明)などの機材は、免許センターで使われているものよりもはるかに品質の高いものです。上質な機材を使用して撮影した免許証写真は、他と比べものにならないほど高品質に仕上がります。

また、表情や姿勢のアドバイスを受けることで、より綺麗に写る表情・姿勢で撮影することができます。こうしたアドバイスは免許センターでの撮影時には受けることができないため、写真館を利用する大きなメリットの1つであるといえます。

【メリット2】免許写真の規格の確認などもおまかせできるので安心

先ほど、免許証写真には様々な規格があり、証明写真を持ち込む場合でも規格に適合したものでなければならないとお伝えしました。自分でこれらの規格の確認をしながら撮影するのは難しいですが、写真館ではプロのカメラマンが免許証写真の規格に合わせた撮影をしてくれます。自分で規格を確認することなく、プロのカメラマンに全てお任せできるため安心です。

【メリット3】自然な範囲での修正・加工を依頼することも可能

写真館では、撮影後の免許証写真に自然な範囲でのレタッチ(修正・加工)を依頼することもできます。
上で解説した通り、肌トラブルやクマなどが気になる場合でも、免許センターで免許証写真を撮影する際には、修正や加工は一切行われません。しかし写真館では、撮影後の免許証写真に気になるところがあれば、

  • ・ニキビや目の下のクマ
  • ・青ヒゲ
  • ・アホ毛や後れ毛
  • ・服のシワやほこり

などを、自然な範囲のレタッチで目立たなくしてくれます。プロのカメラマンにレタッチを施してもらうことで、免許証写真の印象を自然にアップさせることができます。

【メリット4】お店によってはプロにヘアメイクを依頼することも可能

一部の写真館では、免許証写真の撮影前にプロによるヘアメイクを依頼することもできます。撮影前にヘアメイクを施すことで、清潔感のある見た目に仕上がり、綺麗な免許証写真を撮影することができます。
また、最近では男性でも免許証写真の撮影時にヘアメイクを施す人が増えてきました。肌トラブルや青ヒゲを一時的に隠し、すっきりとした髪型にセットすることで、清潔感のある見た目に仕上がり、好印象な免許証写真を撮影することができます。
以上の理由から、男女ともに、ヘアメイク付きのプランがある写真館で免許証写真を撮影するのがおすすめです。

万全の準備をして、免許センターの撮影を利用する

ここまで、気に入らない免許証写真を使わないための対策として、証明写真を免許証作成・更新時に持ち込む方法について解説してきました。
これに加えて、免許センターでの写真撮影で失敗しないための対策としては、「万全の準備をして免許センターでの撮影に臨む」ということも考えられます。そこで以下の項目では、免許センターで撮影する写真を使う場合に備えて行うべき準備について解説します。

服装や髪型を十分に準備して、免許センターで撮影する

運転免許の証明写真がひどい!気に入らない場合の対策を解説7

免許センターで免許証の写真撮影に臨むにあたっては、服装や髪型を十分に準備しておくことが重要です。

運転免許証におすすめの服装

まず、服装については以下の2点がポイントです。

  • ・明るい色の服を着る
  • ・青系の服は避ける

白などの明るい色の服はレフ板の役割を果たし、顔色を明るく見せてくれる効果があります。
免許センターで撮影する際には照明が不十分であることから顔色が暗く写りやすいため、明るい色の服を着て顔色を明るく見せることがおすすめです。

また、免許証の背景色は基本的に水色であるため、青系の服を着ていると背景と同化してしまい、人物がぼやけて写ってしまうことがあります。そのため、青系の服は避けておくのが無難です。

運転免許証におすすめの髪型

続いて、髪型のポイントは以下の2点です。

  • ・目、耳、輪郭を見せた髪型にする
  • ・アホ毛や後れ毛を整えておく

前髪が目にかかっていると、写真の規定を満たさない上、顔周りの印象を暗くしてしまいます。これと同様に、耳や輪郭を隠すような髪型も、重く暗い雰囲気になってしまいます。目や耳、輪郭が見えるすっきりとした髪型にすれば、顔全体の印象を明るく見せることができます。

また、アホ毛や後れ毛が残っていると、清潔感のない印象となってしまいます。出かける前にセットするだけでなく、写真撮影の直前に鏡を見て整えるようにしましょう。
以上のように服装と髪型を入念に準備すれば、免許センターで免許証写真を撮影する場合でも、

  • 「撮影に失敗してしまって免許証写真が気に入らない」

というリスクを少し低くすることができます。

ただし、免許センターでの撮影のゴールは「美しい1枚を撮ることではない」ため限界はある

運転免許の証明写真がひどい!気に入らない場合の対策を解説8

免許センターでの写真撮影に失敗しないための事前準備の重要性について解説しました。しかし、免許センターでの撮影のゴールは美しい1枚を撮ることではないため、どれだけ手を尽くしても免許センターで撮影する免許証写真のクオリティには限界があります。
美しい免許証写真を撮るためには、

  • ・十分な機材と環境
  • ・服装や髪型などの事前準備
  • ・カメラマンの写真撮影技術

の3つが揃っていなければなりません。免許センターでの撮影とは異なり、写真館ではこの3つの条件が全て揃います。納得のいくクオリティの免許証写真を撮影したいという方には、写真館で撮影することをおすすめします。

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運転免許の証明写真がひどい場合や気に入らない時の対応のまとめ

本記事では、

  • ・免許証写真を美しく撮れない理由
  • ・免許証写真がひどい場合や気に入らない時の対処法
  • ・免許証写真を撮影する前の対策

の3点について解説してきました。
免許センターの撮影の目的は「規格に合った免許証写真を撮ること」であるため、免許センターではそもそも綺麗に撮れないのが普通と言うことができます。もし免許証写真として綺麗な写真を使いたいのであれば、今回解説した内容を参考に、写真館で撮影した写真を更新時に持ち込むのがおすすめです。
今後、運転免許証の取得・更新を控えているという方は、本記事を参考にしながら、ぜひ写真館で高品質な免許証写真を撮影しましょう!